Netflix「アイデント」の追加について

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この記事はオリジナル作品をNetflixに納品するフルフィルメントパートナー向けに作成しました。どのようにアイデントを追加するべきか、アイデントに関わるよく発生する問題を最小限に抑えるにはどうすればいいかなど詳細情報を提供します。 

アイデントとは?

Netflix「アイデント」とは、プログラムの最初と最後に表示される、「Netflix」のロゴが白い背景から浮き上がり、赤色に変わる4秒のコンテンツを指します。

netflix_gif.gif

このアイデントは、ブランド・アイデンティティーに直結し、高水準なNetflixのコンテンツであることを視聴者に示すためのものです。

フレームレートごとにアニメーションが設定されており、各ビデオの尺は4秒で変わりませんが、アニメーションの補間方法が若干異なります。

アイデントの構成は?

  • 総尺4秒(どのフレームレートでも同様)
  • 音声8チャンネル
    • どちらのマスターも必要で、ミックスはそれぞれ別に行われています。
    • 5.1 マスター
      • 中央
      • LFE
      • 左サラウンド
      • 右サラウンド
    • 2.0 マスター
      • 左トータル
      • 右トータル

アイデントの構成: 

  • 最初のフレーム
  • 最初の音のインパクトが発生するポイント
    • 「N」が表示される最初のフレームにおいて最初の音のインパクトが発生
      • (フレームレートが23.976、25、29.97fpsの場合)
    • 24fps版では最初の音のインパクトは「N」が表示される1フレーム前の白フレームの時に発生
  • 二番目の音のインパクトが発生するポイント
    • 「L」が表示される最初のフレームにおいて二番目の音のインパクトが発生
      • (フレームレートが23.976、25、29.97fpsの場合)
    • 24fps版では、「TF」が表示される最初のフレームにおいて二番目の音のインパクトが発生
  • 最後のフレーム

サンプル及びフレーム数と、最初と二番目の音のインパクトが発生するポイントとの関連はフレームレートによって決まります。詳細は以下のNetflix Ident Implementation にあるフレームレートごとのPDFファイルを参照してください。

よくある問題: 

1. アイデントミックス: 

アイデントの音声には2つのオーディオミックスがあります。5.1オーディオと2.0オーディオはそれぞれの視聴体験に合わせてミックスされています。どちらも使用してください。よく見受けられる問題は、5.1オーディオを2.0にミックスダウンしてしまうことです。どちらのミックスも、それぞれ適切に使用してください。

5.1からのLt/Rtダウンミックス

    • 正しい処理

Correct_Mixdown.png

    • 誤った処理

Incorrect_Mixdown.png

2. アイデントの音声チャンネルが誤ってマッピングされている

  • チャンネルの順番が誤って配置されている
  • 特定のチャンネルが複数回使用されている:
    • 例:5.1チャンネルの左が左トータルに使用されている(誤ったミックス結果になります)
    • 例:5.1チャンネルの右が右トータルに使用されている(誤ったミックス結果になります)

3. タイミング/同期: 

オーディオとビデオのタイミングをずらさないでください。サンプル0をアイデントの1フレーム目の最初に合わせれば同期がとれます。よくアイデントが1フレームだけ同期ずれを起こしている問題を見受けます。アニメーションはオーディオと一致するようになっているので、タイミングずれなくそのままファイルをタイムラインに乗せてください。

4. ピークレベル:

オーディオは以下のレベルに一致する必要があります:

左 5.1 : -4.6 dBFS
右 5.1 : -10.2dBFS
センター 5.1 : -17.3dBFS
LFE 5.1 : -9.7dBFS
左サラウンド 5.1 : -17.2 dBFS
右サラウンド 5.1 : -10.8 dbFS
左トータル : -3.5dbFS
右トータル : -5.0 dbFS

Supplied_Ident_Peak_Levels.png

これらのレベルがミックスの段階でコンプレッションやその他の処理を加えられて誤った値になる問題がよく見受けられます。

最も新しいバージョンのNetflixアイデントを入手していることを確認してください。レベルは以前の「リングラップ」版から比べて上がっています。正しい波形は以下の通りです: 

Supplied_Ident_Correct_Waveform__2_.png

5. カラーレンジの比較 - 変換問題:

アイデントにはカラーコレクションやLUTを適用しないでください。アイデントはオンライン編集もグレーディングも終了したポスプロ工程の一番最後に、タイムライン上にそのまま乗せられるように作られています。NetflixアイデントのDPXソースはRec.709のフルレンジで作成されています。作業のタイムラインが何かしらの理由でリーガルレンジである場合、本編に合わせるためにフルからリーガルへの変換を適用する必要があります。タイムラインがフルレンジである場合は変換不要です。フルレンジで作成されたタイムラインをリーガルレンジのメザニンファイルにエクスポートする場合は変換が発生します。それ以外のLUT、色変換、色調整は適用しないでください。そうしないとカラーレンジの問題が発生します(下記の例では、上部が正しく、下記は誤っています):

IdentLevelsComparison_Conversion_Issue.jpg

重要なポイント: 

アイデントはポスプロ工程の一番最後にタイムラインに単に乗せればいいようになっています。

    • グレーディング後
    • 5.1からLtRtへのミックスダウンを行った後
    • 納品用のパッケージ作成前

各フレームレートにおけるアイデントの追加については、以下のリンクにある  "Netflix Ident Implementation"のPDFをご参照ください。

• Netflix Ident Implementation - 23.976

• Netflix Ident Implementation - 24

• Netflix Ident Implementation - 25

• Netflix Ident Implementation - 29.97



• PDF ダウンロード - 英語

• PDF ダウンロード - 日本語

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